騎西城(きさいじょう)
~土の平城から天守を持つ城へ~
Parameters of
this castle
関東における戦国時代の始まりとされる享徳の乱の際に古河公方足利成氏方の前線拠点として整備されたのが騎西城といわれています。その後関東を席捲した後北条氏と関東管領の名跡を継いだ越後の上杉輝虎との争いでも最前線の城として活用され、上杉輝虎によって攻め落とされたという記録が残ります。
豊臣秀吉の小田原征伐の際には忍城主の成田氏の一族が騎西城主でしたが、豊臣軍によって主家の小田原北条氏が滅ぼされると開城降伏し追放されました。
その後関東に徳川家康が入封されると松平康重という人物が騎西の地を任され、秀忠の時代になると信任の厚い大久保忠常、忠職父子が藩主となります。忠職が美濃へ転封となると騎西城は廃城となり代官所が置かれました。
基本情報
城名(別名) | 騎西城(私市城、根古屋城) |
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築城主 | 不明 |
築城年 | 不明 |
カテゴリー | 室町時代 江戸時代 安土桃山時代 平城 |
関連項目 | 模擬天守 |
遺構 | 土塁 模擬天守 |
住所(所在地) | 埼玉県加須市根古屋633−2 |
構造物 | 模擬天守、土塁 |
問い合わせ先 | 加須市生涯学習部 生涯学習課 |
電話番号 | 0480-62-122 |
縄張図・鳥観図
現地案内板より
騎西城の大部分は市街地化により消失しており、模擬天守が建設された場所も外堀にあたる部分で、本丸のあった場所とは関係ありません。
ポイント
- 主な遺構 :
- 土塁
- 模擬天守
- 土塁
- 騎西城の遺構として唯一残っているのが外堀に沿って配置されていたと思われる土塁です。
現在では保護されており、案内板も設置されています。
- 模擬天守
- 昭和50年(1975)に郷土史料展示室として開館しました。
騎西城は土塁や塀を廻らした平屋の館であり、場所なども歴史的な考証を一切無視した鉄筋コンクリート造りの模擬天守ですが、館内では加須市の郷土史にかかわる資料などが展示されています。
開館日が年に数回のみとのことですので、詳しくは加須市のホームページをご確認ください。
アクセス
自家用車
東北自動車道、加須ICから約14分
無料駐車場あり
公共交通機関
東武伊勢崎線・加須駅より朝日バス「鴻巣免許センター行き」に乗り「福祉センター」で下車
JR高崎線・鴻巣駅より朝日バス「加須駅行き」に乗り「福祉センター」で下車
参考文献・サイト
- 書籍
- パンフレット:騎西城跡
- サイト
- 郷土史料展示室(騎西城)のご案内/加須市