大堀館(おおほりかん)
~北側の堀が良く残る~
Parameters of
this castle

大堀館は、新里丘陵の山並みを望むほぼ平坦な水田地帯に位置し、大堀川の西岸に位置しています。典型的な中世方形居館の体をなし、東側の大堀川を天然の堀とし、そのほかの周囲には堀と土塁が張り巡らされています。
特に郭の北側に堀跡が完全な形で残っていて、見ごたえがあります。
安土桃山時代の築造と考えられ、宇都宮氏の家臣とされる半田氏が主であったと思われます。
基本情報
城名(別名) | 大堀館(大堀城) |
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築城主 | 半田氏? |
築城年 | 安土桃山時代 |
カテゴリー | 安土桃山時代 平城 |
関連項目 | 堀 土塁 |
遺構 | 堀 土塁 今宮神社 |
住所(所在地) | 栃木県宇都宮市新里町丁830 |
構造物 | 堀、土塁、曲輪 |
縄張図・鳥観図

現地案内板より
一辺が約100m余の方形郭で、北側の堀は幅約11m、深さ3mで内側には土塁が見られます。
南の道路側にも堀跡が見られるようです。
ポイント
- 主な遺構 :
- 堀
- 土塁
- 今宮神社
- 堀
- 特に北側が良く残っています。



- 土塁
- 堀を越えた先の郭への侵入を拒むように配されています。



- 今宮神社


歴史的背景
大堀館の城主、半田藤右衛門は戦国時代に活躍している。すなわち、天正2(1574)年3月26日の「芳賀高継書状写」(小田部庄右衛門氏所蔵文書)に、
「鹿沼朝懸致之候處、各出合敵五十余人討捕候条」
と、芳賀高継が半田藤右衛門尉に送っている。
鹿沼勢が朝早くに攻め入ってきたところを、半田藤右衛門が討ち取ったというものである。
大堀館、大堀城【半田藤右衛門の城】‐栃木の城+αより引用
アクセス
東北自動車道 宇都宮ICから車で約10分
今宮神社の近くに複数台駐車できます。
参考文献・サイト