若槻山城わかつきやまじょう

~川中島の戦いで上杉軍の拠点となった山城~

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若槻山城は三登山[みとやま]城ともいう。若槻里城と一体化した山城で、長野市内でも最大規模の山城である。三登山支峰の城の峰(標高676m)にあり、遺構もよく残っている。この山城は里城とともに鎌倉初期に若槻氏により構築された。それが戦国時代に上杉方の拠点として修築された。本郭は東西23m・南北43m、土塁や空堀もよく残り、階段状に続く外郭は約30ある。尾根を北に500m行ったところに巨石を配した「番所」を置き、見張り所としていた。

 弘治3年(1557)の上野原[うわのはら]の戦いは、若槻山城と髻山城の間で行われたと伝えられている。この戦いの大将は、上杉方は長尾政景(謙信の従兄)、武田方は牧之島城主の馬場美濃守信春といわれる。この戦いに先立つ6月、飯山在城の上杉謙信は、武田方の市河藤若[いちかわとうわか/とうじゃく]の拠る野沢城を攻めている。
若槻山城跡 /【川中島の戦い】史跡ガイド - 長野市より引用~

川中島の戦いに際して上杉軍の重要拠点と目されたため、現在残るような大規模山城として整備されたものと思われます。

【目次】
基本情報
縄張図・鳥観図
ポイント
アクセス
参考文献・サイト

基本情報

城名(別名)若槻山城(若槻城、三登山城)
築城主若槻頼隆
築城年鎌倉時代初期
カテゴリー鎌倉時代 室町時代 安土桃山時代 山城 
関連項目段曲輪 馬場信春 長尾政景 上杉謙信 川中島の戦い 土塁 堀切 
遺構堀切 河原石 段曲輪 番所 土塁 
住所(所在地)長野県長野市大字若槻東条
指定文化財長野市指定文化財
構造物曲輪、土塁、堀切、川原石
問い合わせ先(公財)ながの観光コンベンションビューロー
電話番号026-223-6050

縄張図・鳥観図

現地案内板より
山城の主要部は段曲輪や堀切で固められています。
主要部の背後を守備する番所(ばんどころ)は主要部からさらに登ったところにあります。

ポイント

主な遺構 :
堀切
河原石
段曲輪
番所
土塁
堀切
主郭の北側に三条の堀切があり、特に主郭の背後の堀切は圧巻の大きさです。
河原石
主郭に残された河原石です。
わざわざ河辺から引き揚げたものですので、何かしらの用途が企図されていたと考えられており、合戦時に攻め手に投げつけるものであったと思われます。
段曲輪
主郭の東側(大手筋)を守る五段の段曲輪はその大きさや整然と並ぶ姿が壮観です
番所
主郭から400mほど登った場所にある番所と呼ばれる曲輪は見張り台としての機能と同時に山背からの攻撃に備えたものと思われます。
規模は小さいですが、背後の堀切や土塁を確認できました。
土塁
主郭や段曲輪の周囲を囲う土塁は各所で見ることができます。

アクセス

自家用車
須坂長野東ICから約30分
蚊里田八幡宮を目的地にセットしてください
蚊里田八幡宮に無料駐車場あり

蚊里田八幡宮入り口の近くで案内図を配布しています。

公共交通機関
長野駅 6 番のりばバス停 「東長野病院線」東長野病院行き 乗車(約 26 分、片道 510 円)
蚊里田神社前バス停 にて降車

参考文献・サイト

サイト
若槻山城跡トレッキング|ながの山城あるき
長野市文化財データベース
若槻山城跡 /【川中島の戦い】史跡ガイド - 長野市

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