北熊井城(きたくまいじょう)
~県内有数の規模を誇る台地城郭~
Parameters of
this castle
北熊井城は、天守こそありませんが、その大きさは県内有数。段丘のように西に突き出た高い台地が、深い空壕によって五つの郭に区切られています。
こういう高台にある城は、山頂や山腹に築かれる山城に対して、平山城と呼ばれるそうです。信濃国(現在の長野県)を治めていた小笠原氏の城でしたが、塩尻峠の合戦の前哨戦で武田信玄に攻め落とされたと言われています。昔は「熊井野井城」と呼ばれており、段丘のように西に突き出た大地を、深い空壕によって五つの郭に区切ってある県内有数の大きな平山城でありました。塩尻峠の合戦の前哨戦で武田信玄により攻め落とされました。
塩尻の街並みと北アルプスを展望できる見晴しスポットの北熊井城。
戦国時代の侍たちも、この展望を楽しんだのかもしれません。遠い過去の塩尻に思いを馳せながら、風と共に過ごしていると何だか疲れも取れてくるような気がします。
塩尻市観光協会-北熊井城址より引用
基本情報
城名(別名) | 北熊井城(熊井城) |
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築城主 | 村井氏と伝わる |
築城年 | 不明 |
カテゴリー | 南北朝時代 室町時代 安土桃山時代 平山城 |
関連項目 | 巨大堀切 武田晴信 小笠原貞慶 |
遺構 | 堀切 土塁 本城 |
住所(所在地) | 長野県塩尻市片丘北熊井 |
構造物 | 堀切、土塁、切岸、馬場 |
問い合わせ先 | 塩尻市観光センター |
電話番号 | 0263-88-8722 |
縄張図・鳥観図
現地案内板より
それぞれの曲輪は空堀や土塁で仕切られており、北側は断崖絶壁に守られています。
ポイント
- 主な遺構 :
- 堀切
- 土塁
- 本城
- 堀切
- 本城と西曲輪を区切る空堀は日本三大堀切(?)とも呼ばれる規模で、その空堀n堀底を車で通ることができます。
また、それ以外の場所でもかなりの規模がある堀切を随所で見ることができます。
- 土塁
- 本城の土塁が一番わかりやすいです。
3~10mの高さがある土塁を見ることができます。
城の南側にある土塁は人馬の繰り出しを敵に見えないようにしてある馬出のような部分もあります。
- 本城
- 主郭でもあり最も大きく南北70m、東西80mあります。
東側は3重の空堀と土塁、西側は現在でも高さ17mある空堀に守られています。
頂上からは松本平を一望することもできます。
アクセス
自家用車
中央自動車道 塩尻IC下車後、約7分
北熊井城址の看板に従って入城し、コンクリート舗装された堀切を抜けた先に数台駐車できる場所があります。
参考文献・サイト