和合城(わごうじょう)
~村上連珠砦その一、要所を抑え高い加工度を誇る~
Parameters of
this castle
和合城は坂城町の最南端に位置し、上田市との境界である虚空蔵山連峰の西端の”城の山”にある山城です。
現在の坂城町一帯を本拠地とした村上氏が小県、佐久方面からの攻撃から居城である葛尾城を守るために虚空蔵山一帯に築かれた城塞群(村上連珠砦)の一つに数えられます。
村上氏がこの地を離れた後も、その立地から重視され武田氏や上杉氏、徳川氏といった勢力の支配下に置かれ、その都度改修を受け現在のような加工度の高い姿になったと考えられます。
コンパクトにまとまった山城でありながらも大堀切や野面積みの石垣、坂城の町を一望できる絶景など見どころの多いお城になっています。
基本情報
城名(別名) | 和合城 |
---|---|
築城主 | 村上氏と伝わる |
築城年 | 室町時代 |
カテゴリー | 室町時代 安土桃山時代 山城 |
関連項目 | 土塁 堀切 村上連珠砦 石垣 村上義清 |
遺構 | 堀切 土塁 石垣 |
住所(所在地) | 長野県上田市下塩尻 |
指定文化財 | 町史跡 |
構造物 | 曲輪、土塁、堀切、石垣 |
縄張図・鳥観図
現地案内板より
規模は大きくありませんが、いかに本丸に攻め手を辿り着かせないかを考え徹底した構造だなと感じます。
ポイント
- 主な遺構 :
- 堀切
- 土塁
- 石垣
- 堀切
- 各曲輪を断ち切るように堀切が配備されており、本丸に近づくのは容易ではありません。
- 土塁
- 特に本丸の土塁がわかりやすいです。
本丸を守る最後の防御施設として機能していたと思われます。
- 石垣
- 本丸の側面を守るような形で配備されています。
保存状態も良好で戦国期の荒々しい野面積みを見ることができます。
アクセス
公共交通機関
しなの鉄道・西上田駅から徒歩15分ほど
自家用車
上信越自動車道・坂城ICから約10分
ベイシア薬品坂城店を目印にするとわかりやすいです。
ベイシアの裏手に墓地がありそこが登山口になっています。
駐車場:墓地の空き地に3台ほど
参考文献・サイト
- 書籍
- 中嶋豊,いざ!登る信濃の山城: 戦国の舞台イラスト案内図,信濃毎日新聞社, 2020
- サイト
- 信濃和合城-城郭放浪記
和合城(長野県)-むぎの城さんぽ