天筒山城(てづつやまじょう)
~敦賀湾を見張る金ヶ崎城の支城~
Parameters of
this castle
天筒山は中世の戦いの舞台となった金ヶ崎城の枝城で、金ヶ崎の南、天筒山(171.3m)に構築されている。金ヶ崎城ほど有名ではないが、城の堅牢さでは金ヶ崎城を上回ると考えられ、一体となってこそ本来の機能が発揮出来る構成である。
主郭は敦賀湾はもとより、敦賀市内、旧北陸道、更に金ヶ崎城の全容も見渡せ、こちらが本城と行ってもいいくらいである。稜線伝いに金ヶ崎城が繋がっている。
中世南北朝期の新田義貞と越前守護足利(斯波)高経を中心とする足利軍との抗争や、斯波氏の内訌(長禄合戦など)、織田信長の越前侵攻(朝倉氏攻撃)でも、戦の舞台となっている城である。
太平記には、金ヶ崎城に籠もる新田義貞に足利軍が対峙する記述の中で、「巽の方に当たれる山一つ、城より少し高ふして、寄手城中を目の下に直下す」という記述があり、ここを拠点にして足利軍が新田軍を攻撃したことが分かる。この他では、信長の越前侵攻(朝倉攻撃)以外あまり記録には出てこない。
~日本の城探訪 天筒山城~より引用
金ヶ崎城から稜線続きになっており、20分ほど登ると到達できます。本丸跡には展望台があり金ヶ崎城や敦賀湾を一望のもとに収めることができます。
基本情報
城名(別名) | 天筒山城 |
---|---|
築城主 | 足利氏? |
築城年 | 南北朝時代 |
カテゴリー | 室町時代 安土桃山時代 山城 |
関連項目 | 支城 金ヶ崎の退き口 堀切 眺望抜群 |
遺構 | 曲輪(見張り台) 堀切 |
住所(所在地) | 福井県敦賀市泉 |
構造物 | 曲輪、土塁、堀切 |
縄張図・鳥観図
現地案内板より
金ヶ崎城とは逆側からもアクセスできるようです。
ポイント
- 主な遺構 :
- 曲輪(見張り台)
- 堀切
- 曲輪(見張り台)
- 展望台のある曲輪は一段高くなっており、切岸などを確認できます。
展望台からは周囲を見渡すことができます。
- 堀切
- 金ヶ崎城と天筒山城の境界付近には見事な堀切を見ることができます。
アクセス
金ヶ崎城より徒歩約20分
金ヶ崎城へのアクセスは当該記事をご覧ください。
参考文献・サイト