龍岡城たつおかじょう

~日本に二つしかない五稜郭~

Shironav Master

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this castle

五稜郭と言えば北海道函館のものが有名ですが、実は日本に2つ存在し、その1つは信州佐久の地にあります。

龍岡城は、江戸時代末期に田野口藩主 松平乗謨が元治元年(1864)に田野口藩新陣屋として着工し、慶應3年(1867)に竣工しました。
フランスのボーヴァン将軍が考案したといわれる稜堡式築城法によるもので、突角部に砲座を設け各稜堡から十字砲火をもって攻防することを目的としています。
廃藩後明治5年(1872)城は取り壊しになりましたが、堀と土塁、建物の一部「お台所」が城内に残されています。
昭和9年(1934)5月1日に国史跡として指定されています。
平成29年3月に続日本100名城の選定。
龍岡城五稜郭|信州佐久旅の観光ガイド
より引用

現在跡地には田口小学校が建っていますが、2022年度末で閉校することとなり、竣工時の龍岡城にできる限り近い状態に戻す整備計画が進められているとのことです。

【目次】
基本情報
縄張図・鳥観図
ポイント
歴史的背景
アクセス
参考文献・サイト

基本情報

城名(別名)龍岡城(龍岡五稜郭)
築城主松平乗謨
築城年1864年~1867年
カテゴリー江戸時代 平城 
関連項目星形要塞 
遺構石垣 水堀 御台所 土塁  
住所(所在地)長野県佐久市田口下町3000−1
指定文化財国の指定史跡
構造物石垣、土塁、堀、御台所
問い合わせ先佐久市文化振興課文化財事務所
電話番号0267-63-5321

縄張図・鳥観図

現地案内板より
龍岡藩は1万6千石の小藩であったため龍岡城も陣屋扱いで天守閣はありませんでした。

ポイント

主な遺構 :
石垣
水堀
御台所
土塁
石垣
場所によって石垣の積み方が違います。
これは幕末という動乱期に急造で築城されたため、重要な部分(砲台や大手門正面付近)はしっかりとした積み方(亀甲積や切込接)でそれ以外の部分は簡素な積み方(打込接や野面積)になっていると案内所の方に教えていただきました。
水堀
訪問時は冬で氷が張っていました。
カクカクとしていて稜堡式築城の特徴を表しているなと感じました。
御台所
こちらは竣工時から現存する建物です。
内部も見学できますが、事前予約が必要となります(原則20名以上の団体)。
土塁
堀に面する石垣の上に配置されています。

歴史的背景

五稜郭であいの館では龍岡五稜郭に関する情報を入手したり、御城印を購入することができます。
五稜郭展望台:龍岡城の裏山に展望台が設けられており星形の形状を確認することができます。

↑展望台からの眺め

アクセス

公共交通機関
JR小海線 龍岡城駅・臼田駅から徒歩20分

自家用車
中部横断自動車道 佐久臼田ICから8分
無料駐車場あり

参考文献・サイト

サイト
国史跡龍岡城|佐久市ホームページ
龍岡城五稜郭|信州佐久旅の観光ガイド
龍岡城-Wikipedia

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