大間城(おおまじょう)
~小規模ながらも堀を多用した技巧的な土の城~
Parameters of
this castle
大間城は、この地方の豪族の要塞(とりで)として築かれたものといわれています。この城の特徴は大規模な築城ではなく、小さな尾根や沢が入り組んだ複雑な地形を利用して築かれたことです。山城の特色をよく残していて、上越地方ではあまり見られない本丸の「囲郭土塁」や時代の特色をよく表した壮大な空掘・土塁などが見られます。頸城平野が一望でき、三国街道沿いにあることから、戦国時代には春日山城の支城として重要な役割を果たしていました。現在この城址には、当時をしのぶものとして井戸跡、堀、土塁などがあり、上越市指定史跡となっています。
~大間城跡 | 【公式】上越観光Navi~より引用
本丸跡の土塁は全周を囲う「囲郭土塁」としてよく原形を保っており、往時の姿をほぼ推測できるものとなっています。また城域の規模に対して空堀が非常に多いのも特色です。
文献資料が無いため築城時期や城主は不明ですが、戦国期のものであれば春日山城の支城として三国街道の監視を担っていたと思われます。
基本情報
城名(別名) | 大間城 |
---|---|
築城主 | 不明 |
築城年 | 不明 |
カテゴリー | 室町時代 安土桃山時代 山城 |
関連項目 | 虎口 囲郭土塁 横堀 竪堀 堀切 |
遺構 | 囲郭土塁 虎口 横堀 土橋 竪堀 |
住所(所在地) | 新潟県上越市三和区北代、島倉 |
指定文化財 | 上越市指定史跡 |
構造物 | 土塁、堀、曲輪、虎口、井戸跡 |
問い合わせ先 | 三和区総合事務所 教育・文化グループ |
縄張図・鳥観図
現地案内板より
本丸を中心に曲輪、土塁、堀が展開されています。
ポイント
- 主な遺構 :
- 囲郭土塁
- 虎口
- 横堀
- 土橋
- 竪堀
- 囲郭土塁
- 大間城の特徴でもある本丸の全周を囲う土塁です。
虎口として空いている部分以外は切れ目なく本丸を囲っており保存状態が非常に良いと思いました。
- 虎口
- 本丸には2か所の虎口があり、ここから出入りができます。
- 横堀
- 大間城には塹壕のように横堀が張り巡らされていました。
折れを入れている部分も見られ、かなり力を入れて作られたことがうかがえます。
- 土橋
- 郭と郭の間の堀に架けられた土橋です。
こちらも保存状態が良く、わかりやすくなっています
- 竪堀
- 急斜面に掘られた竪堀です。
見学の際には足元に注意してください。
アクセス
公共交通機関
北陸新幹線「上越妙高駅」より車で約40分
トキ鉄・日本海ひすいライン「直江津駅」より車で約30分
自家用車
北陸自動車道「上越IC」より30分
上信越自動車道「上越高田IC」より40分
登り口から山頂まで約10分
大間城登城口に駐車可能
参考文献・サイト