猪鼻城いのはなじょう

~千葉常胤ゆかりの城~

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猪鼻城は天治3年(1126)に桓武平氏の名族である千葉氏の初代当主常重が大椎城から千葉に移った際に本拠とした城と言われています。
常重の嫡男である常胤は上総広常と共に源頼朝を助けて鎌倉幕府の成立に尽力し御家人として取り立てられ、広常の粛清後は房総半島での一大勢力として千葉氏の最盛期を実現します。
約300年もの間両総(上総・下総)に覇を唱えた千葉氏ですが、室町時代に入り鎌倉公方と古河公方の対立などで関東の情勢が不安定となると、一族内での内紛が頻発するようになり勢力を減退させます。そしてついに康正元年(1455)に千葉氏16代当主胤直が千葉氏の庶流から出た原胤房によって猪鼻城を追われ、千葉宗家は滅亡します。
猪鼻城はその後原氏によって城郭として使用され、その際に構築された土塁や堀切などが遺構として残っています。

【目次】
基本情報
縄張図・鳥観図
ポイント
歴史的背景
アクセス
参考文献・サイト

基本情報

城名(別名)猪鼻城(千葉城、亥鼻城)
築城主千葉常重
築城年天治3年(1126)
カテゴリー鎌倉時代 室町時代 安土桃山時代 平山城 
関連項目下総国 上総広常 上総国 千葉常胤 土塁 堀切 鎌倉殿の13人 
遺構模擬天守 土塁 空堀   
住所(所在地)千葉県千葉市中央区亥鼻1丁目5−6
指定文化財千葉市指定史跡
構造物模擬天守、土塁、曲輪、空堀
問い合わせ先千葉市立郷土博物館
電話番号043-222-8231

縄張図・鳥観図

現地案内板より
主郭の土塁以外の遺構はほぼ消失していますが曲輪や堀切のあった地形はそれとなく残っていると感じました。

ポイント

主な遺構 :
模擬天守
土塁
空堀
模擬天守
近世の城の天守を模した千葉市立郷土博物館が公園内の中央に建てられています。
模擬天守の前面には千葉常胤騎馬像があります。
土塁
ほぼ唯一の遺構として残る土塁です。
模擬天守のある主郭部分で見ることができます。
空堀
明確な遺構として残っているわけではありませんが堀切のような地形が残っていました

歴史的背景

猪鼻城の御城印は公園内にある休憩処いのはな亭さんで販売しています。

訪問時は折り悪く冷たい雨が降っていたので御城印を購入しつつ休憩させていただきました。
あべかわ餅と温かいお茶が非常に美味しかったです。

アクセス

公共交通機関
JR外房線本千葉駅から徒歩15分
JR千葉駅から京成バス大学病院行きまたは南矢作行き「郷土博物館・県文化会館」下車徒歩2分

郷土博物館は基本的に月曜日が休館日となってるようです。
詳細なスケジュールは千葉市立郷土博物館の公式HPに掲載されています。

参考文献・サイト

サイト
猪鼻城跡/千葉県公式観光情報サイト
亥鼻城-埋もれた古城
千葉市立郷土博物館

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