古国府城(ふるこくふじょう)
~国府から一向一揆の拠点へ~
Parameters of
this castle
国宝に指定された勝興寺の境内を囲うように遺構が残っています。
勝興寺の境内は奈良時代の越中国庁跡と推定される所で、万葉集を編纂した大伴家持が国守として5年間在任し、その間に読まれた和歌が現代でも残っています。周囲は土塁と空堀を巡らせています。
元々は守山城主神保氏張の城でしたが、天正12年(1584)に一向一揆勢の旗頭として威勢を誇っていた勝興寺に城域を寄進し伽藍が建てられました。江戸時代には北陸一帯を治めた加賀前田家と密接な関係を築き、前田家の後援を得て壮大な伽藍を築き上げました。
遺構は寄進のあった天正12年以降に構築されたものと考えられています。
基本情報
城名(別名) | 古国府城(勝興寺城) |
---|---|
築城主 | 神保氏張 |
築城年 | 天正年間か? |
カテゴリー | 江戸時代 安土桃山時代 平城 |
関連項目 | 鼓堂 一向一揆 神保氏張 勝興寺 土塁 空堀 |
遺構 | 鼓堂 空堀 土塁 土橋 |
住所(所在地) | 富山県高岡市伏木古国府17 |
指定文化財 | 国宝(勝興寺) |
構造物 | 勝興寺、空堀、土塁、櫓台 |
問い合わせ先 | (公財)勝興寺文化財保存・活用事業団 |
電話番号 | 0766-45-0008 |
ポイント
- 主な遺構 :
- 鼓堂
- 空堀
- 土塁
- 土橋
- 鼓堂
- 城郭の櫓を思わせるような望楼型の建築物ですが、江戸時代以降に建てられた鼓堂です。
- 空堀
- 勝興寺の境内をぐるりと囲うように空堀が掘られており、西側の堀は境内の外から入ることができます。
堀幅も長く、かなりの防御力を誇っていたと思われます。
- 土塁
- 空堀と同様に境内を囲うように盛り土がされています。
また境内の中でも土塁を見ることができます。
- 土橋
- 勝興寺の南側の土塁が一部開口しており、土橋のようになっています。
ここが出入り口だったのでしょうか?
アクセス
公共交通機関
北陸新幹線 新高岡駅より
城端線 高岡駅下車、氷見線乗換 伏木駅下車 徒歩5分
高岡駅より
氷見線 伏木駅下車 徒歩5分
加越能バス 伏木経由氷見行き・伏木循環・古府循環にて > 伏木駅下車 > 徒歩4分
自動車・タクシー約20分
自家用車
能越自動車道 高岡北ICより 約15分 高岡ICより 約25分
北陸自動車道 小杉IC・砺波ICより 約40分
無料駐車場あり
参考文献・サイト
- 書籍
- 佐伯哲也,縄張り図でめぐる富山の城53: 古国府城,富山市教育委員会, 2019
- サイト
- 史跡・国重要文化財 古国府城跡(勝興寺)-堀切もえの城跡探訪
【古国府城を歩く】土塁と横堀がとりまく一向一揆の城は現在国宝【富山県高岡市・勝興寺】-堀切もえの城跡探訪
勝興寺 - 高岡市